PVとは?MVとの違いや作り方のポイントをわかりやすく解説
2022 02.17
プロモーションビデオを活用し、商品やサービスの販売促進を考えている方も多いのではないでしょうか。プロモーションビデオと一口に言っても、その種類はさまざまで、目的も多岐にわたります。今回は、プロモーションビデオとはどのようなものなのか、作り方や制作時のポイントを紹介します。
目次
- プロモーションビデオ(PV)とは
- プロモーションビデオとミュージックビデオ(MV)の違い
- プロモーションビデオの活用シーン
- 音楽のプロモーションビデオ
- 企業・商品のプロモーションビデオ
- 教育機関のプロモーションビデオ
- 観光のプロモーションビデオ
- プロモーションビデオを作成して得られる効果
- 顧客やユーザーの確保につながる
- ブランドイメージの向上や定着ができる
- 売り上げの向上が期待できる
- プロモーションビデオの作り方のポイントは?
- 目的を定める
- プロモーションする対象の商品や情報を整理する
- ターゲットを明確にする
- 動画の構成や演出にストーリーを盛り込む
- 動画を掲載する媒体を適切に選択する
- プロモーションビデオ制作に必要な費用相場
- 実写
- アニメーション
- プロモーションビデオを効果的に活用しよう
プロモーションビデオ(PV)とは
プロモーションビデオ(PV)とは、商品やサービスの販売促進などを目的に制作される動画のことをいいます。ソフトウェアやシステムソリューション、旅行会社のツアー紹介など、実際に手にとって確認できないサービスの広告宣伝に用いられることが多いです。プロモーションビデオを制作すれば、認知度の向上や売上アップ、ブランディング、採用強化にもつながります。なお、プロモーションビデオ(Promotion Video)は和製英語で、英語表記では「promotional video」と表現されます。
プロモーションビデオとミュージックビデオ(MV)の違い
プロモーションビデオと聞くと、アーティストのミュージックビデオを想像する方もいるかもしれません。しかし、それぞれ映像制作の目的が異なります。プロモーションビデオが販促目的で制作されるのに対し、ミュージックビデオは楽曲のもつ世界観を表現する芸術性の高いアート作品です。ミュージックビデオ自体は、販促目的で制作されていませんが、曲の魅力を引き立てるような演出が施されるため話題を呼ぶことも多く、結果的に楽曲の売上貢献へとつながる側面もあります。
プロモーションビデオの活用シーン
プロモーションビデオは、販売促進やブランディングなどの目的で制作されますが、実際どのように活用されているのでしょうか。代表的な活用シーンを紹介します。
音楽のプロモーションビデオ
音楽の分野では、楽曲の宣伝をするための映像としてプロモーションビデオが活用されています。音楽のプロモーションビデオは、主にアーティストが新曲をリリースするタイミングで発表される映像です。テレビの音楽番組や情報番組、CMなどで楽曲のプロモーションビデオを流すことで、視聴者の購買意欲をかき立てる役割があります。
企業・商品のプロモーションビデオ
企業では、新商品・新サービスのリリースにあたり、製品のコンセプトを伝えるためにプロモーションビデオを活用することもあります。また、自社のブランドイメージの訴求にも、プロモーションビデオは有効です。自社の認知拡大や販売促進以外にも、採用活動に活用されるなど、企業での活用シーンは多岐にわたるため、用途に合わせて顧客や取引先、求職者、自社社員など、幅広い視聴者をターゲットとできるのが特徴です。
教育機関のプロモーションビデオ
教育機関では、学校の認知拡大や学生の誘致のために、プロモーションビデオが活用されています。動画のわかりやすさを活用し、学校や施設の魅力を紹介したり、入学後の姿をイメージしやすいストーリー性をもたせたりと、さまざまな工夫をすることで、学校のブランドイメージの向上にも非常に有効です。
観光のプロモーションビデオ
観光シーンでもプロモーションビデオは非常に有効です。観光地の誘致には、いかに雰囲気や景色、音などをリアルに伝えられるかが重要でしょう。プロモーションビデオでは、その土地ならではの雄大な自然やその地に生きる人々の活気などを伝えられます。また、プロモーションビデオは言語に依存しないため、海外からの観光客の誘致にも効果的です。
プロモーションビデオを作成して得られる効果
プロモーションビデオの制作には、どのようなメリットがあるのでしょうか。作成後に得られる効果について詳しく見ていきましょう。
顧客やユーザーの確保につながる
プロモーションビデオは、視聴者に商品の情報をインプットできるため、顧客やユーザーの確保につながります。商品やサービスを利用している人の実際の様子などを動画内に入れこめば、自分の姿に置き換えて考えられるため、商品やサービスに対し「使ってみたい」という意欲を沸かせることもできるでしょう。
ブランドイメージの向上や定着ができる
商品やサービスが持つコンセプトを伝えられるプロモーションビデオは、視聴者の共感を得てファンを増やす効果も期待できます。また、商品だけでなく、企業やブランドのイメージ向上や定着にも効果的です。会社やブランドについて知らなかった人も、プロモーションビデオをきっかけに、ブランドのファンになる場合もあります。
売り上げの向上が期待できる
プロモーションビデオを活用し、商品やサービスの魅力を伝え、購入に結びつけることも可能です。WebやSNS上でプロモーションビデオを見て、店舗に行かずにそのままネットショッピングで商品を購入するケースもあるでしょう。話題を呼ぶプロモーションビデオを制作できれば、SNS上で拡散され、売り上げの向上も期待できます。幅広い顧客の開拓にも、プロモーションビデオは有効です。
プロモーションビデオの作り方のポイントは?
実際にプロモーションビデオを制作する際には、どのようなポイントがあるのでしょうか。押さえるべき作り方のポイントについて紹介します。
目的を定める
プロモーションビデオには、大きく「認知拡大」「興味関心の喚起」「販売促進」の3つの目的があります。何を目的にプロモーションビデオを制作するか、動画で伝えたいメッセージなどを定めましょう。抽象的な目的ではなく、より具体的にイメージして目的を設定するのがポイントです。
プロモーションする対象の商品や情報を整理する
プロモーションの対象商品やサービスの情報を、改めて整理することもポイントです。自社の商品やサービスは、改めて情報を整理する必要がないと思いがちですが、関係者間で共通認識をきちんと持つためにも情報整理を怠らないことが大切です。
ターゲットを明確にする
プロモーションビデオを届けたいターゲットを明確に設定することも重要です。年齢や性別、趣味嗜好など、より具体的にターゲットを設定し、ターゲットに響く動画を作成しましょう。「こんな人に商品やサービスを知ってほしい」「こんな人に利用してもらいたい」といったビジョンを明確にすることがポイントです。
動画の構成や演出にストーリーを盛り込む
動画の構成や演出にストーリー性をもたせれば、視聴者からの共感を得やすいプロモーションビデオを制作できます。視聴者の共感や満足度を得られることで、話題にもなり、SNS等での拡散も期待できるでしょう。
動画を掲載する媒体を適切に選択する
プロモーションビデオを掲載するプラットフォームは、Webサイト、TwitterなどのSNS、YouTubeなどが一般的です。プロモーションビデオを掲載する媒体によって、どのようなユーザーに届けたいのか情報を整理しましょう。目的やターゲットに応じた適切な掲載媒体を選択することもポイントです。
プロモーションビデオ制作に必要な費用相場
プロモーションビデオを制作する上で、必要な費用相場をあらかじめ知っておくことも大切です。プロモーションビデオは、動画の種類によっても費用相場が異なります。
プロモーションビデオの費用相場の例
動画の種類 | 費用相場の目安 |
会社PR動画 | 30~200万円 |
ブランディング動画 | 100~300万円 |
商品・サービスのプロモーション動画 | 30~100万円 |
ただし、費用相場は構成の内容や動画の長さ、作成の依頼先などによっても大きな差があります。一般的に制作に携わる人数や時間が大きいほど、費用は割高になる傾向があることを理解しておくとよいでしょう。
【関連記事】動画制作の相場。外注先や動画の尺(長さ)・種類別の料金を解説
【事例あり】プロモーションビデオの種類
プロモーションビデオにはいくつかの種類があります。ここでは事例を交えて紹介します。
実写
プロモーションビデオを実写で制作する場合、よりリアルな映像を視聴者に届けることが可能です。実際の商品や企業で働く人物、現地の風景などを臨場感あふれる形で表現されています。
株式会社リソースクリエイションの採用プロモーション映像です。「広告の枠を超えた、クリエイティブを」をコンセプトに、実写で働くイメージを伝えています。実写ではありますが、イメージ映像に寄せた動画に仕上がっています。
長野県上田市の観光プロモーションビデオです。女子旅で上田市を訪れたランナーが、市内を走りながら自然の景色や観光名所を巡る様子が表現されています。色づく山々の景色も映し出されており、実際に訪れたくなるような演出が特徴です。
アニメーション
アニメーション動画によるプロモーションビデオは、実写化しにくい抽象的な表現を視覚的に訴えられる特徴があります。複雑な仕組みなども、アニメーションにすることでより具体的に伝わりやすいでしょう。
株式会社MJEのプロモーションビデオでは、アニメーションを活用し、会社紹介をしています。文字(テロップ)を入れることで、より理解が促進できる工夫がされた事例です。現代社会の課題から始まるプロモーションビデオの中では、課題をもつ人に対してどのように役に立てるのかがPRされています。
【商品プロモーション】[新潮文庫]住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』PV
30万部を売り上げた大ヒット小説の文庫化を記念して作られたプロモーションビデオです。動画では、小説のイラストを効果的に使用。物語の登場人物を紹介しつつ、ストーリーの魅力を伝えています。視聴者の感情に訴えるような仕上がりで、興味喚起につながり購買意欲をかき立てる動画でしょう。
プロモーションビデオを効果的に活用しよう
プロモーションビデオはさまざまなシーンで活用されており、目的やターゲットを明確に設定することで、認知拡大やブランディングなどにも効果を発揮します。今回の記事を参考に、プロモーションビデオを制作し、販売促進や採用、観光誘致などさまざまなシーンで効果的に活用してみてはいかがでしょうか。