リリックビデオの意味とは。作り方やおしゃれなリリックビデオの事例も紹介

映像配信サイトやSNSの普及によって、音楽コンテンツの表現方法は多様化しています。中でも、曲に合わせて歌詞を表示するリリックビデオの注目度が急上昇。YouTubeやInstagram、TikTokで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。洋楽業界で誕生したコンテンツといわれていますが、歌詞のニュアンスや言葉の旋律にこだわる日本人に受け入れられ、今では多くのアーティストが制作しています。今回は、リリックビデオ誕生の背景や制作方法について解説します。

 

目次

  1. リリックビデオとは
    1. リリックビデオの変化
    2. リリックビデオ流行の背景
  2. リリックビデオの作り方
    1. ステップ1:ファイルをインポート
    2. ステップ2:歌詞を配置
    3. ステップ3:文字効果を設定
    4. ステップ4:動画を保存
  3. リリックビデオ作成におすすめのアプリやソフト
    1. PC用動画編集ソフト・アプリ
    2. スマホアプリ
  4. リリックビデオの事例
    1. おしゃれなリリックビデオ
    2. かっこいいリリックビデオ
  5. リリックビデオ制作の依頼先
    1. 動画制作会社
    2. フリーのクリエイター
  6. リリックビデオで楽曲の世界観を表現しよう

リリックビデオとは

リリックビデオとは、ミュージックビデオ(MV)の一形態であり、歌詞を主軸に構成されたコンテンツのこと。テロップの枠組みにとどまらず、モーションなどを駆使して歌詞を映像表現に取り込んだ作品が数多く生み出されています。リリックビデオは、歌詞の世界観によって観る人の心を揺さぶるMVとしてムーブメントを起こしている、最旬の音楽コンテンツです。

リリックビデオの変化

数年前まで、音楽業界におけるリリックビデオは、「二次創作」あるいは「仮作品」という立ち位置でした。個人がファン活動としてアーティストのMVに歌詞コンテンツを付加し、動画サイトやSNSに投稿するケースが主流だったのです。ニコニコ動画のボーカロイド作品が流行を後押ししたといわれており、当時はサブカル風の作品が多く見受けられました。

 

また、アーティストがオフィシャルなMVを発表するまでの仮映像として、リリックビデオを公開するケースも少なくありませんでした。しかし今では、リリックビデオという表現方法が確立し、音楽業界において一ジャンルを築き上げています。インディーズアーティストに限らず名の知れたアーティストが、公式作品としてリリックビデオを制作・公開する時代になりました。

リリックビデオ流行の背景

リリックビデオの発想は、ボブ・ディランが1965年に発表したMV「Subterranean Homesick Blues」がルーツではないかといわれています。その後、ケイティ・ペリーがPR活動の一環としてSNS上にリリックビデオを公開するようになり、2011年頃、リリックビデオは洋楽業界を席巻しました。

 

それらの動画は日本でも閲覧され、2013年以降、国内でもリリックビデオというワードが浸透。流行の要因として、音楽メディアのシェアが歌詞付きのCDからダウンロードや定額制音楽配信へシフトした背景があります。歌詞を把握した上で曲の世界観を楽しみたいというニーズに応える形で、リリックビデオの需要が高まったのです。

リリックビデオの作り方

アプリの普及によって、リリックビデオは低コストでも制作でき、アマチュアアーティストにとって着手しやすいPR活動といえます。ここでは基本的な制作方法をご紹介しましょう。

ステップ1:ファイルをインポート

まずは動画編集アプリを起動し、リリックビデオ制作に用いる楽曲や動画、画像、イラストなどの素材をインポートします。

ステップ2:歌詞を配置

テキスト編集機能を用いて、動画に歌詞を配置します。編集前に歌詞を配置することで、ボリュームを把握しやすく、構成の組み立てがスムーズになります。歌詞が曲と連動しているか否かで作品の印象はガラリと変わりますので、歌詞は歌いだしに合わせて表示するよう配慮しましょう。

ステップ3:文字効果を設定

歌詞も映像表現の一つとして捉え、フォントやサイズ、字間、色を選択します。さらに、ポップアップや3D、モーションなどのエフェクトを用いると、表現の幅が広がるでしょう。ソフトによっては、タイピング入力しているかのように文字が出現するタイプライター風の演出も可能です。

ステップ4:動画を保存

編集が終了したら、プロジェクトを保存してエクスポートします。MOVやMP4、GIFなど、どのフォーマットで書き出すかは、公開したいサイトや端末に応じて選択します。使用するソフトによっては、YouTubeやDVDへ直接書き出すことも可能です。

リリックビデオ作成におすすめのアプリやソフト

リリックビデオ制作に適したソフトは、無料ダウンロード版からハイスペックな有料版まで幅広く提供されています。機能やコスパを比較して、自分に合ったアプリやソフトを選んでください。

PC用動画編集ソフト・アプリ

リリックビデオ制作におすすめのPC用動画編集ソフトを5つピックアップします。

 

名称 特徴 注意点
Wondershare Filmora ・無料版と有料版を提供
・シンプルな操作性
・エフェクトが多彩
・初心者から中級者向け
・無音検出アドオンは有料
Aviutl ・無料
・動作の軽さ
・互換性の高さ
・拡張性の高さ
・初心者には不向き
Power Director ・無料
・シェアNo.1
・エフェクトが多彩
・初心者から中級者向け
・慣れるまでに時間が必要
Video Studio ・シンプルな操作性
・基本性能の高さ
・テンプレートが充実
・初心者から中級者向け
・有料
Adobe After Effects ・高度な映像加工が可能
・エフェクトが多彩
・互換性の高さ
・AIテクノロジー機能を搭載
・初心者には不向き
・有料

 

スマホアプリ

スマホ対応のアプリでもリリックビデオ制作が可能です。広く用いられている4つのアプリをご紹介しましょう。

 

名称 特徴 注意点
LightMV ・無料版と有料版を提供
・テンプレートが充実
・シンプルな操作性
 
Picsart ・無料版と有料版を提供
・エフェクトが多彩
・加工メニューが豊富
・SNS機能を搭載
・慣れるまでに時間が必要
iMovie ・無料
・基本性能の高さ
・Apple社製端末間の互換性の高さ
・Appleユーザーに特化
BeeCut ・無料
・機能が充実
・シンプルな操作性
 

 

リリックビデオの事例

オフィシャルなリリックビデオの中から、作品の世界観に没入できるリリックビデオをセレクトしました。デザイン性、ニュース性の双方で話題になった作品です。

おしゃれなリリックビデオ

 

1億3000万回以上という驚異の再生回数を記録した、テイラー・スイフトのリリックビデオ。2017年公開ですが、時を超えて支持されるおしゃれな作りとなっています。「昔のテイラーは今電話に出られないの  なぜならもう死んだから」という意味深な歌詞が話題に。

かっこいいリリックビデオ

 

人気ゲーム「龍が如く 維新!」に提供されたナンバー。映像と歌詞のコラボレーションによって、「時とは」「永遠とは」という普遍的なテーマが胸に迫ってきます。

リリックビデオ制作の依頼先

シンプルなリリックビデオであれば自主制作が可能ですが、ストーリー性や映像美にこだわるならプロに依頼することをおすすめします。豊富な経験を活かし、予算や納期を踏まえながらイメージを形にしてくれます。

動画制作会社

曲や歌詞の世界観を表現するには、構成力と演出力が求められます。作品の魅力をあますところなく表現するには、幅広いスキルを備えた動画制作会社に依頼することをおすすめします。

 

株式会社No.0(軽井沢と東京に拠点を構える動画制作会社)にはリリックビデオの制作実績が豊富なクリエイターが多数在籍しています。高クオリティ且つ適正価格での動画制作をご希望の方はぜひご相談ください。【サービス資料】は以下よりダウンロードできます。

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フリーのクリエイター

リリックビデオを専門に手掛けるクリエイターに依頼するのも一つの方法です。「ココナラ」などのクラウドソーシングサービスにアクセスすれば、ポートフォリオを閲覧しながら自分の楽曲に合ったクリエイターを探すことができます。センスやスキルを見極めながら、二人三脚で作品の完成を目指せるクリエイターを選択しましょう。料金は数千円から提示されているため、低予算の制作を考えている方にもおすすめします。

リリックビデオで楽曲の世界観を表現しよう

アーティストの想いやメッセージを強く訴えかけることのできるリリックビデオは、求心力の高いコンテンツです。スマホアプリの普及に伴い、音楽は映像とともにスマホで鑑賞するユーザーが増加。そんなスマホ事情が追い風となり、リリックビデオはMVの派生文化としてますます発展しています。制作を検討中の方は、ぜひ記事を参考にハイクオリティなリリックビデオ作品を作り上げてください。