インフォマーシャルの意味とは。制作費用や活用のメリット、事例動画を紹介
2022 06.05
「インフォマーシャル」とは、CTAを目的としたテレビCMの一種です。商品やサービスの魅力を長尺でじっくりと紹介し、購買行動へ誘導するために制作されています。アメリカのケーブルテレビ業界で誕生したといわれるこの広告手法が、なぜ日本でも活用されるに至ったのでしょうか。活用のメリットや制作費用、事例動画をピックアップしながら、インフォマーシャルの活用意義について検討してみましょう。
目次
- インフォマーシャルとは
- テレビCMとの違い
- インフォマーシャルの種類
- 通販番組(テレビショッピング)
- テレビ番組
- 番組内のコーナー
- キャラバン(協賛)
- インフォマーシャルの事例動画3選
- 株式会社三栄建築設計「アイデアの扉」
- 株式会社グッド・ラック「どんなときもWiFi」
- ベルマドンナ化粧品「エテルナリッチ」
- インフォマーシャル活用のメリット
- 問い合わせや購入といった行動につなげられる
- さまざまな演出やコンテンツを取り入れられる
- 反響が出やすく費用対効果が高い
- インフォマーシャルの費用
- インフォマーシャルの制作費
- インフォマーシャルの媒体費
- インフォマーシャル制作は動画制作会社へ依頼できる
- インフォマーシャルを制作し、視聴者の購買意欲を掻き立てよう
インフォマーシャルとは
インフォマーシャルは、インフォメーション(情報)とコマーシャル(広告)をかけ合わせた造語で、その名の通り情報性の高いテレビCMです。この言葉を耳にしたことがない方も、テレビでは目にしたことがあるのではないでしょうか。代表的なものとして通販番組(テレビショッピング)が挙げられますが、番組内の一つのコーナーとして制作されるインフォマーシャルもあり、地上波放送、衛星放送、ケーブルテレビなど、あらゆるチャンネルで日々放送されています。
テレビCMとの違い
インフォマーシャルはテレビCMの一種でありながら、広義的なテレビCMと大きく異なる点が2つあります。
第一に目的。一般的なテレビCMが、商品あるいは企業のブランドイメージ向上や認知度アップを目的としているのに対し、インフォマーシャルはCTAが主目的です。つまり、一般的なテレビCMは、視聴者の記憶によいイメージを焼き付け、視聴した後に来店やネット検索してもらうことを意図していますが、インフォマーシャルはその場で注文や問い合わせをしてもらうことが狙いです。
第二に尺の長さが異なります。一般的なテレビCMの尺は15秒~30秒ですが、インフォマーシャルは60秒~29分と基本的に長尺です。長い尺の中で、商品やサービスの魅力を微細に紹介できるため、スペックが複雑な商品や評価が確立されていない新商品の販売促進にも適しています。
インフォマーシャルの種類
インフォマーシャルは、放送やスポンサードの形態によって、主に4つの種類にカテゴライズできます。
通販番組(テレビショッピング)
インフォマーシャルの元祖といわれ、商品紹介だけで成立する番組です。特徴や使用方法といったスペックに加え、「累計〇〇個突破」「〇〇賞受賞」「リピート率〇〇%」のような実績や愛用者の声、開発ストーリーなど、多彩なコンテンツを盛り込んで購買意欲を掻き立てます。
その後、注文電話番号などのCTAを挿入し、購買行動へ誘導するのが一般的です。「初回に限り送料無料」などのキャンペーンも、購買行動の後押しに有効とされています。
テレビ番組
テレビ番組とインフォマーシャルを融合した番組もあります。たとえば、自動車販売会社のスポンサードによる旅番組や、ビール会社のスポンサードによるグルメ番組など。一本の番組としてクオリティを高めながら、商品情報やCTAを挿入します。
情報性にエンターテイメント性を加味することで視聴者の離脱を防止し、エンゲージメントを高められるという利点があります。また、広告という印象が薄いため、商品に対する信頼度を高めやすい点も特長の一つです。
番組内のコーナー
テレビ番組の中に、インフォマーシャルを組み込む手法もあります。たとえば、生放送の情報番組やバラエティ番組の途中で、出演タレントが商品紹介を行うコーナーもその一つ。事前に録画したインフォマーシャルを挿入する場合もあります。
いずれにしても、視聴者は番組内の一つのコーナーという感覚で視聴するため、インフォマーシャルに切り替わっても視聴率が下がりにくい傾向にあるのです。
キャラバン(協賛)
複数の企業が一つの番組のスポンサーとなって、商品を提供する形式を「キャラバン」といいます。主にスタジオで撮影され、タレントや観覧者のコメントを交えながら複数の商品を順番に紹介する方式です。
広告代理店が広告主となり、複数の企業で費用を按分するため、単独のインフォマーシャルに比べコストを抑えられる利点があります。ただし、イニシアティブを握るのは難しく、番組のクオリティやPDCAサイクルを改善しづらいというデメリットもあります。
インフォマーシャルの事例動画3選
株式会社三栄建築設計「アイデアの扉」
https://youtu.be/bOI9-Qc-Cb4
建築設計会社のインフォマーシャルです。役員のインタビューを主軸にしたインフォマーシャルを、地上波のトークライブショー番組に組み込むことで、視聴者の興味関心を逃さない手法。180秒という比較的短い尺の中に、自社の方針や販売している住宅の特徴、環境問題に対する取り組みなどを盛り込んでいます。
株式会社グッド・ラック「どんなときもWiFi」
芸人のユニットを起用したデータ通信端末のインフォマーシャルです。コント風の導入部で視聴者の興味を喚起した後、データ使用量や通信速度、通信エリアなど、商品スペックの紹介パートで購買意欲を高めています。最後に検索を促すCTAを挿入するという、インフォマーシャルの王道を行く構成となっています。
ベルマドンナ化粧品「エテルナリッチ」
最も古典的な通販番組型のインフォマーシャルです。街頭インタビューや愛用者の声、専門家の解説を取り入れることで、商品説明の説得力を高めています。商品の使用方法を紹介する動画も挿入。「短時間で多くの情報を発信できる」「感覚的なイメージも伝えやすい」という動画広告ならではのメリットを活かしています
インフォマーシャル活用のメリット
インフォマーシャルは、一般的なテレビCM枠や雑誌広告とは異なるメリットを期待できます。主なメリットをご紹介しましょう。
問い合わせや購入といった行動につなげられる
インフォマーシャルは購買行動の誘発を目的に制作するテレビCMです。尺の長短にかかわらず、基本的な番組構成はAIDA理論に則り、注意→興味→欲求→購買という4つのフェーズをたどって、最終的に電話番号やQRコードといったCTAを挿入して購買行動を促します。
セット商品の購入や商品のランクアップ、定期購入を促すような、アップセル・クロスセルの施策も盛んに行われています。長期的な視野で販売促進を狙う一般的な広告と異なり、インフォマーシャルは即時的なレスポンスや販売促進を期待できるコマーシャル手法です。
さまざまな演出やコンテンツを取り入れられる
基本的に「長尺な動画コンテンツ」であるインフォマーシャルは、構成における自由度の高さが魅力です。さまざまなコンテンツを組み込んで、商品やサービスの魅力を多角的に紹介しましょう。主なコンテンツとして下記が挙げられます。
●導入(視聴者の興味を喚起するトークやコントなど) ●商品情報(成分、効果効能、使用方法など) ●実績(販売実績、受賞歴、満足度調査結果、メディア掲載実績など) ●実証(愛用者の声、モニターレポート、耐性実験結果など) ●背景(誕生秘話、開発ストーリーなど) ●CTA(注文受付電話番号、QRコード、キャンペーン情報など) |
動画コンテンツが氾濫している今、視聴者数とレスポンスの上昇を図るためには、コンテンツの切り口を変えながら、日々飽きさせないディレクションが必要となります。
反響が出やすく費用対効果が高い
テレビで放送された情報は消費者の信頼を得やすく大きなレスポンスを見込めます。また、商品に興味を抱いた視聴者によってSNSに拡散されるという2次的効果も期待できるでしょう。
ターゲットが集中する出稿枠を選ぶことで、さらに高い費用対効果を実現できます。たとえば、主婦向けの商品はドラマ番組の広告枠に、ビジネスマン向けの商品はニュース番組の広告枠に出稿するなど、視聴者層を絞り込むことで訴求力が高まるでしょう。ちなみに、盛り込める情報量や制作料の兼ね合いを踏まえると、費用対効果の高い尺は約120秒といわれています。
インフォマーシャルの費用
インフォマーシャル活用にかかる費用は、主に制作費と媒体費です。具体的にどのような費用が発生するのでしょうか。
インフォマーシャルの制作費
インフォマーシャルの制作費は、一般的に短尺で300万~600万円、長尺で600万~1,000万円超、キャラバン型で200万~300万円といわれています。制作費の内訳は、主に企画料、撮影費、出演料、編集費用などです。
企画料とはプランナーに支払う報酬のこと。マーケティング視点を備え、方向性を決める舵取りを担ってくれるプランナーを確保することで、費用対効果の高いインフォマーシャルを制作できます。撮影費用の内訳としては、機材レンタル料、スタジオ使用料、カメラマンや撮影技師に支払う人件費などが挙げられます。
出演料は、タレントの知名度によって変動しますが、人気タレントの場合、年間契約4,000万円以上、1クール2,000万円以上の出演料が必要です。人気タレントを起用して大きな反響を得るか、あるいは制作費を抑えて媒体費に予算をかけるか、プランナーと十分にすり合わせを行いましょう。
インフォマーシャルの媒体費
媒体費とは、CM枠を獲得するために支払う広告料金のこと。地上波のゴールデンタイム枠は高額ですが、エリアパワーを期待できるキー局の場合、平日の日中帯で29分40万円~が相場といわれています。ケーブル局やCS局、独立U局であれば数万円台から購入できるため、小規模な局でテスト放送を行い、反響を測るという選択肢もあります。
また、CM枠にはタイムCMとスポットCMがあります。タイムCMは、スポンサードした番組のCM枠のこと。一方、スポットCMは、番組に関わりなく特定の時間にランダム放映されるCM枠のことです。いずれを選択するかによって料金の算出方法が異なります。
インフォマーシャル制作は動画制作会社へ依頼できる
インフォマーシャル制作は、高いクオリティの撮影技術や編集技術を有する動画制作会社へ依頼することをおすすめします。実績のある動画制作会社なら、技術だけでなくマーケティング視点を備えているため、商品やサービスの魅力を十二分に伝えられているか、CTAが機能しているかというイシューをクリアしてくれます。
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インフォマーシャルを制作し、視聴者の購買意欲を掻き立てよう
インフォマーシャルは、うまく活用すれば一般的なテレビCMよりも大きなレスポンスが返ってきます。事業をスケールするには有効なコマーシャル手法の一つです。購買意欲を掻き立てる動画を制作し、販売促進に役立てましょう。