モーショングラフィックスで動画にインパクトを。活用のメリットや作り方を紹介

モーショングラフィックスは、テレビCMやWebサイトの動画広告などに使われている表現手法のひとつです。インターネットやSNSの普及により、モーショングラフィックスを取り入れた動画が注目を集めています。今回は、モーショングラフィックスの基礎知識や効果、モーショングラフィックスの作り方を紹介します。

 

目次

  1. モーショングラフィックスとは
  2. モーショングラフィックスを活用した企業の動画事例
    1. 会社紹介:東日本電気エンジニアリング株式会社
    2. 商品紹介:任天堂株式会社「Nintendo Switch」
    3. プロジェクションマッピング:北日本新聞
  3. モーショングラフィックスのメリット
    1. メッセージが伝わりやすい
    2. テンプレートを使えばコストが抑えられる
    3. 記憶に残りやすい
  4. モーショングラフィックスの作り方
    1. ステップ1:目的を定める
    2. ステップ2:ストーリー・構成を決める
    3. ステップ3:デザイン・テイストを決める
    4. ステップ4:素材・テンプレートを準備する
    5. ステップ5:動画を編集する
  5. モーショングラフィックスを活用して、視聴者の記憶に残る動画をつくろう

モーショングラフィックスとは

モーショングラフィックスとは、イラストやロゴ、テキスト、写真などに動きや音を加えた映像のことを指します。「動き」を意味するモーションと、画像やテキストを使った「デザイン」を意味するグラフィックスの2つ単語を組み合わせたものです。モーショングラフィックスを活用することで、文字を読まなくても伝えたい情報を見た人の記憶に残し、印象づけることができます。最近ではインターネットやSNSの普及により、モーショングラフィックスを取り入れた動画が注目を集めています。

モーショングラフィックスを活用した企業の動画事例

実際にモーショングラフィックスを活用した企業の動画事例を見てみましょう。

会社紹介:東日本電気エンジニアリング株式会社

 

東日本電気エンジニアリング株式会社の、モーショングラフィックスを使った業務内容の紹介動画です。標識などに使われているインフォグラフィックに音を組み合わせて表現しています。シンプルなイラストと文字に動きを出すことで視聴者に情報をわかりやすく伝えている事例です。

商品紹介:任天堂株式会社「Nintendo Switch」

任天堂株式会社が配信している、NintendoSwitchの紹介動画です。動画冒頭の「カチッ」という軽快な音と連動して動くロゴがモーショングラフィックスです。ロゴに動きを加えることで、ブランドイメージを印象づけ効果的にアピールしている事例です。

プロジェクションマッピング:北日本新聞

富山-銭湯PROJECT公式チャンネルが配信している、銭湯の普及を目的としたPR動画です。プロジェクトマッピングにモーショングラフィックスを活用しています。見る人の印象に残るようなユニークな映像に仕上がっています。

モーショングラフィックスのメリット

ここからは、モーショングラフィックスを活用することで得られるメリットを紹介します。

メッセージが伝わりやすい

モーショングラフィックスには、メッセージが伝わりやすいというメリットがあります。テキストや画像に動きや音を組み合わせることで、見る人に的確に情報を伝えることができます。シンプルで直観的な表現ができるモーショングラフィックスでは、メッセージをストレートに届けやすいため動画広告などにも効果的です。

テンプレートを使えばコストが抑えられる

2つ目のメリットは、モーショングラフィックスを活用することで動画制作のコストが抑えられる点です。素材やテンプレートがインターネット上で手に入るため、モーショングラフィックスは比較的安価で制作できます。テンプレートを使わずに一からオリジナルで作る場合には、それなりのコストがかかるので注意しましょう。

記憶に残りやすい

記憶に残りやすい動画を制作できる点も、モーショングラフィックスを活用するメリットです。静止画と比較してモーショングラフィックスは動きと音でメッセージを伝えるため、見る人に強い印象を与えます。表現方法によっては実写よりもインパクトのある動画にでき、視聴者の記憶に残りやすくすることも可能です。

モーショングラフィックスの作り方

モーショングラフィックスはどのように作成するのでしょうか。モーショングラフィックスの作り方を5つのステップに分けて解説していきます。

ステップ1:目的を定める

まず始めに、モーショングラフィックスを作成する目的を定める必要があります。動画内でモーショングラフィックスを活用する目的や、モーショングラフィックスを通して「何を伝えたいのか」を明確化することが大切です。効果的なモーショングラフィックスを作成するためにも、伝えたいメッセージを作成前に決めましょう。

ステップ2:ストーリー・構成を決める

目的が決まったらつぎに、ストーリーと構成を考えます。動画全体の構成をまとめた脚本を作成することでまとまりのある動画が作れます。分かりやすくするためにも、ストーリー構成はシンプルにするのがポイントです。モーショングラフィックスの動きが複雑すぎると、メッセージが伝わらない動画になってしまうので、動きの入れすぎには注意しましょう。

ステップ3:デザイン・テイストを決める

つぎに、モーショングラフィックスのデザイン・テイストを決めます。モーショングラフィックスを印象づけるものにするためには、デザインのトンマナや世界観を統一することが大切です。デザインのテーマに合わせたイラストや表現を選びましょう。

ステップ4:素材・テンプレートを準備する

デザインが決まったら、モーショングラフィックスに使用する素材やテンプレートを準備します。素材は、動画編集ソフトを使い自作したりプロに依頼したりするほか、Web上で配布されている無料・有料の素材を使用することも可能です。費用や目的に合わせて選択しましょう

ステップ5:動画を編集する

最後に、動画を編集します。パソコンやスマートフォンなどの編集ソフトを使い、用意した素材やテンプレートを使って動画をつなぎ合わせていきます。効果音やBGMのほか、必要に応じてテロップやナレーションなどのエフェクトを加えながら仕上げます。

モーショングラフィックスを制作できるソフト

モーショングラフィックスを制作できる代表的なソフトを有料・無料でそれぞれ紹介します。

 

ソフト名

After Effects

AviUtl

開発元

Adobe

個人

有料/無料

有料

無料

特徴

・3Dのモデリングデータも取り込み可能

・日本向けのチュートリアルが豊富で学びやすい

・動作が非常に軽く、PCのスペックが低くても問題ない

・プラグインを加えることでモーションの表現が広がる

・日本国内でもユーザーが多い

 

どちらも利用者の多い動画編集ソフトです。それぞれの特徴をしっかりと把握した上で、モーショングラフィックスを作成する目的やコストに合わせた編集ソフトを選びましょう。

モーショングラフィックスを活用して、視聴者の記憶に残る動画をつくろう

モーショングラフィックスはロゴやイラストなどに音や動きが加わり効果的に情報を届けられるため、動画広告に多く使用されています。Web上で配布されている素材やテンプレートを使えば制作コストを抑えることも可能です。しかし、動画制作に不慣れな場合、自作するのは難しいため動画制作のプロに依頼するのもひとつの方法でしょう。モーショングラフィックスを活用して、視聴者の記憶に残る動画をつくってみてはいかがでしょうか。