動画制作の相場。外注先や動画の尺(長さ)・種類別の料金を解説
2022 02.11
動画制作の費用相場は、動画の種類や長さ、依頼先などさまざまな要因によって大きく変わります。今回の記事では、動画制作における種類別の費用相場と、相場に幅がある理由をわかりやすく解説。予算別の動画事例も合わせて紹介します。
目次
- 動画制作の相場には幅がある
- 制作する動画の依頼内容
- 制作する動画の尺(長さ)
- 制作する動画の表現方法
- 動画制作の相場一覧
- 種類別の動画制作費用相場
- 尺(長さ)別の動画制作費用相場
- 発注先別の動画制作費用相場
- 動画制作の費用内訳
- 企画・構成費用
- 動画・映像制作にかかる費用
- 映像編集費用
- 動画制作の相場別、動画事例
- 価格相場「~49万円」の動画事例
- 価格相場「50万~99万円」の動画事例
- 価格相場「100万~299万円」の動画事例
- 価格相場「300万円以上」の動画事例
- 動画制作の相場を参考に目的に合った依頼先を選ぼう
動画制作の相場には幅がある
動画制作の費用は、目的や用途・内容などによって大きく幅があります。その主な要因をご紹介します。
制作する動画の依頼内容
1つ目の要因は、依頼内容の違いによるものです。さまざまな工程がある動画制作では、その全てを依頼する場合と一部の工程のみを依頼する場合があります。動画素材は自社で用意して編集のみを依頼するケースと、企画から撮影・編集まですべてを依頼するケースでは、かかる日数も人数も異なるため、その分費用は高くなり差が広がるのです。
制作する動画の尺(長さ)
制作する動画の尺(長さ)が長いほど費用が高くなることも、相場に幅がある要因です。通常、動画を制作するには、動画の長さ以上の素材が必要となります。そのため必然的に撮影や編集の時間も長くなり、それに伴う人件費も費用に上乗せされるのです。
制作する動画の表現方法
3つ目の要因として、制作する動画の表現方法の違いがあげられます。最近では実写やアニメーション、3DCGなど映像表現の手法もさまざまで選択肢が広がりました。また、テロップやサウンドエフェクトなどの特殊効果をどの程度加えるのかによっても費用は変動します。
人件費の分だけ費用がかかると前述した通り、編集技術が必要な3DCGを使用したり、複雑な特殊効果などを用いたりすれば動画の質が上がり、制作に関わるスタッフも必要になるため費用が高額になるのです。
動画制作の相場一覧
ここでは、動画制作の費用相場を紹介します。制作にかかる費用の相場を理解しておくと、制作会社を選ぶ基準や予算を考えるのに役立ちます。
種類別の動画制作費用相場
種類別の費用相場を紹介します。
動画の種類 | 制作費用の相場 |
セミナー・イベント動画 | 5万~50万円以上 |
アニメーション動画 | 10万~80万円以上 |
会社紹介動画 | 50万円以上 |
前述したように、それぞれ動画の尺や内容によって費用が変わってきます。セミナー・イベント動画では、会場の規模や動員人数などによって金額が大きく変わり、アニメーション動画では、CGなど特殊技術を用いると費用が高くなります。企画立案が重要になる会社紹介動画では、ディレクション工程が必要なほか音響効果やアニメーション、特殊効果の追加などによっても相場に幅がでます。
尺(長さ)別の動画制作費用相場
つぎに、動画の尺、つまり動画の長さ別の動画制作の費用相場を紹介します。
動画の長さ | 動画の種類 | 制作費用の相場 |
30秒 | アニメーション | 10万~50万円 |
実写動画 | 20万~60万円 | |
3DCG | 80万~150万円 | |
1分 | アニメーション | 40万~70万円 |
実写動画 | 40万~100万円 | |
3DCG | 100万~200万円 | |
3分以上 | アニメーション | 40万円~ |
実写動画 | 60万円~ | |
3DCG | 150万円~ |
動画の長さが制作費に関わるため、制作する際には動画の尺も意識する必要があります。あらかじめ動画制作の予算を決めた上で動画の長さや内容を決めていくのも1つの方法です。自社の予算や目的に合った動画を制作するためにも、制作費用を把握しておきましょう。
発注先別の動画制作費用相場
発注先別の動画制作の費用相場を見てみましょう。
発注先の種類 | 制作費用の相場 |
動画制作会社 | 50万円~ |
広告代理店 | 100万円~ |
個人(フリーランス) | 10万円~ |
どの依頼先を選ぶかによっても費用相場は大きく変わります。一般的に、広告代理店は高く、個人のフリーランスは安い傾向にあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、動画の内容によっても向き不向きがあるため、それぞれの特徴を把握した上で依頼先を決める必要があるでしょう。
以下の記事に、種類別の特徴を詳しくまとめていますのでぜひ読んでみてください。
動画制作の費用内訳
動画制作の全体にかかる費用相場をお話してきましたが、費用の内訳にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、動画制作の見積もりにおける項目別の費用相場を紹介します。
企画・構成費用
動画制作の目的やイメージなどをまとめ、動画の骨子となる企画内容を構成するための費用です。企画は、動画のクオリティを決定する最も重要なプロセスです。構成を自分で用意すれば費用を抑えられますが、動画制作に慣れていない場合はおすすめしません。企画・構成は軽視されがちですが、動画制作の基盤となる設計図であるということを覚えておきましょう。
企画構成費用 | 5万~30万円 |
動画・映像制作にかかる費用
動画・映像制作にかかる費用を紹介します。映像を制作するための実作業となる撮影費やそれにかかる人件費、機材やスタジオ利用料などの諸経費に分けることができます。実際に制作する動画の種類や長さによって費用は大きく変わってきます。
撮影・イラスト制作費 | 5万~50万円 |
人件費 | 5万~100万円以上 |
撮影機材費 | 3万~30万円 |
スタジオ費 | 10万~35万円 |
諸経費(交通費・宿泊費など) | 10万~35万円 |
映像編集費用
映像の編集費用も、動画制作の内訳の一つです。こちらも動画の種類によって費用が変動します。BGMやナレーション、特殊効果などを加えて質の高い動画を制作すれば、その分費用が高くなります。
アニメーション | 5万~50万円 |
実写 | 5万~50万円 |
3DCG | 30万~150万円 |
動画制作の相場別、動画事例
ここでは、相場別の動画事例を見ていきましょう。
価格相場「~49万円」の動画事例
「Hive(ハイヴ)|サービス紹介」
40秒ほどの短いイラストアニメーションでサービス紹介をおこなっている、49万円以内の動画制作事例です。ナレーションとテロップを用いてシンプルなイラストでサービス内容をわかりやすく伝えています。
価格相場「50万~99万円」の動画事例
【公式】川口市消防局PR動画~川口市を守る精鋭部隊~
50~99万円の動画制作事例は、川口市消防局のPR動画です。30秒程度と短い動画ですが、さまざまな場面を捉え、映像をつなぎ合わせた演出が特徴です。消防局職員の実際に働く様子が、臨場感とともに伝わります。
価格相場「100万~299万円」の動画事例
Tetsuro Shimizu – Olympus OM-D E-M1 Mark III (Japanese)
こちらはOlympusの商品紹介動画です。カメラマンの清水哲朗さんへのインタビューを交えた100~299万円の動画制作事例です。モンゴルで撮影されており、壮大な自然による映像美を表した動画に仕上がっています。
価格相場「300万円以上」の動画事例
決済サービス「Paidy」コンセプトムービー(Crevo制作実績)
価格相場300万円以上の動画制作事例は、決済サービスの企業ブランディングを目的としたコンセプトムービーです。シンプルなアニメーションと複雑なアニメーションをうまく融合させることで、決済サービスの世界観を表現しています。
動画制作の相場を参考に目的に合った依頼先を選ぼう
動画制作における費用相場を詳しく紹介しました。動画制作では、動画の種類や尺(長さ)、依頼先などで費用が変わること、人件費が関わってくることがおわかり頂けたと思います。動画制作を依頼する上で、適切な相場観を知っておくことは重要です。費用相場をしっかりと確認した上で、目的に合った依頼先を選びましょう。