Unreal Engineとは。できることや企業での活用事例、Unityとの違いなどを解説

Unreal Engineとは、無料で使用できるゲーム制作ソフトです。ゲーム制作だけに留まらず、美しい3D動画やアニメーション映像の制作にも活用できます。しかし、まだUnreal Engineについては知らない人も多く、ゲーム開発以外にも活用できることがあるのか知りたい方もいるのではないでしょうか。この記事では、Unreal Engineでできることや活用するメリットなどを企業での活用事例を交えて紹介します。

 

Unreal Engine(アンリアルエンジン)とは?

Unreal Engine(アンリアルエンジン)とは、アメリカのEpic Games社が開発した3Dゲームエンジンです。クオリティの高いゲームを制作するためのプロ仕様のツールであり、同社の代表的作品であるオンラインゲーム「FORTNITE」もUnreal Engineで制作されています。ほかにもUnreal Engineを使って開発されたゲームはさまざまあり、「ドラゴンクエストⅪ」や「電車でGO!!」なども該当します。

 

また、同じゲームエンジン「Unity」と並び、ゲーム開発における2大巨塔の一つともいわれており、iOSやAndroid、Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox Oneなどさまざまなプラットフォームに対応できる点も注目が高まっている理由です。

Unreal Engineで何ができる?

Unreal Engineを使ってどのようなことができるのでしょうか。ここでは、主な4つの機能を紹介します。

3Dキャラクター制作

(出典:Unreal Engine「MetaHuman Creator Early Access Out Now: Meet the Team | Unreal Engine」)

 

Unreal Engineから提供されているツール「メタヒューマン」を使って、実写のようにリアルな3Dキャラクターが簡単に制作できます。データベースの中にあるキャラクターやパーツのサンプルから選んでカスタマイズできるなど、感覚的に操作できるのが特徴。目や歯などの顔のパーツから、化粧・肌色・髪の毛・体型など選択肢も豊富なため、多種多様でリアルな3Dキャラクターの制作が可能です。

3Dワールドの構築

(出典:Unreal Engine「World Building Kickstart | Unreal Online Learning | Unreal Engine」)

 

Unreal Engineでは、制作したキャラクターを動かすためのオリジナルのワールド(世界)を作成できます。「ランドスケープツール」を使用すれば、山や谷、洞窟などが備わった広大なワールドの構築が可能。草花や海、川、空や陰影、風など、3Dワールドの構築に欠かせないすべての要素をツールで表現できます。さらに構築したワールドを、爆発させたり崩壊させたりできるプログラム「Chaos」も搭載しています。

3Dアニメーションの編集

(出典:Unreal Engine

 

「シーケンサー」というツールを使って、アニメーションの編集ができます。カットの編集やライティング、レンダリング、ポストエフェクトまでをワンストップで編集可能です。また、シーケンサー内のカメラツールで撮影角度を決めて録画するだけで1コマの動画が完成し、これを何度も繰り返して撮影したコマをつなげば、アニメーション動画が出来上がります。また、複数人で同時に作業できる共同編集にも対応しています。

ゲーム制作

(出典:Unreal Engine

冒頭からお伝えしている通り、ゲーム開発にも優れた機能を持っています。通常、ゲームを制作する場合、×ボタンを押すとパンチする、○ボタンを押すと歩くといった動作のコマンド設定をプログラミングで作成する必要があります。しかし、Unreal Engineの「ブループリント」というツールを使えば、プログラミング言語によるコード入力の必要なくゲームシステムを作成できます。そのため、簡単なゲームの場合、プループリントのみでコンテンツ作成が完結するケースもあります。また、選択肢に無いオリジナルの動作を加える場合、コード入力により新たに書き加えることも可能です。

Unreal Engine5の新機能や特徴とは?

2022年には、これまでのUnreal Engine4からアップデートされたUnreal Engine5がリリースされました。新機能や特徴について紹介します。

ビジュアル忠実度が向上

今回のアップデートで追加された新機能「Nanite」や「Lumen」により、ビジュアルの忠実度が向上しました。「Nanite」が実装されたことで、映画品質の数百万ポリゴンの描画も可能になり、「Lumen」では光の表現をリアルタイムで計算して出力してくれるため、写真のようなリアルな表現ができるようになっています。

広大なワールドが作れるアセットを用意

ゲームのプレーヤーにとっても魅力的な広大な世界を作れるツールとアセットを新たに追加。スケールの大きなコンテンツを用いることで、デザイナーの構想する壮大な世界が実現できるようになりました。

クリエイティブ作業の効率化

モデリングツールの拡張により、親和性の高いクリエイティブ作業が可能になっています。これにより他サイトで素材をダウンロードしたり、制作したりしてUnreal Engineにインポートするという反復作業を削減でき、より作業の効率化が図れるようになりました。

使いやすさが向上

今回のアップデートにより、一貫性と合理性の高いUI(ユーザーインターフェース)に一新されました。「Editor Preferences (エディタの環境設定)」では、独自のデザインテーマをユーザー自身で設定できるだけでなく、編集画面を自分のスタイルに合わせてカスタマイズできます。コンテンツドロワーやサイドバータブ、作成メニューなどの新機能も追加されて必要なツールにアクセスしやすく、効率も向上できるでしょう。

ゲーム業界だけじゃない?Unreal Engine活用例

高品質な3Dデザインを制作できるUnreal Engineは、ゲーム業界だけに留まらずビジネスの場面でも活用されています。

自動車「BMW」での活用事例

 

自動車製造販売会社のBMWでは、設計から生産計画、販売に至るまでの各部門においてUnreal Engineの活用が進められています。車両の設計では、制作から確認・修正までをUnreal Engine内で行い、どの拠点からでも担当者が作業できる環境に。また、車両の組み立てトレーニングにもUnreal Engineを用いたARを導入。これまで、指導者が組立工程を説明しなければならなかったものを、ARヘッドセットを装着することで仮想空間で体験できるなど、さまざまな場面で活用されています。

宇宙開発「NASA」での活用事例

(出典:Unreal Engine

 

アメリカ航空宇宙局NASAでは、誰でも火星探検を体験できるための仮想空間(VR)「Mars 2030 Editor」をUnreal Engineにより構築しています。この仮想現実体験により、プレイヤーは火星を歩いたり、火星探査車 (Mars Rover) を運転したりすることができるなど、リアルな体験をユーザーに提供しているほか、宇宙飛行士の訓練にも活用しています。

建築業界「キャドセンター」での活用事例

建築業界では、Unreal Engineをベースとした3Dビジュアライゼーション ソフトウェアTwinmotionが活用されています。3DCG技術をベースにした映像やVRコンテンツ、シミュレータの制作・開発を手掛ける株式会社キャドセンターでは、TwinmotionとUnreal Engineを使用して、不動産のPRに向けたビジュアライゼーションの作成やさまざまな都市計画を実現するための3D都市の構築を行っています。不動産の内見やデジタルジオラマによる物件周辺の確認など、顧客が商談時に物件購入時のイメージを想起でき、購入決定に至る重要なプロセスとしてUnreal Engineによる3D技術が活用されています。

Unreal Engineで映像制作するメリット

ここでは、Unreal Engineを使って映像を制作するメリットについて紹介します。

メリット(1)無料で使える

Unreal Engineでは、すべての機能を無料で使えます。無料で提供されている理由は、提供元のEpic Games社が多くの人気ゲームにより収益をあげているためと言われています。コストを気にすることなく利用できるのは、実際に使用する人にとっても、Unreal Engineを活用した業務依頼をする人にとってもメリットとなるでしょう。

メリット(2)きれいな3D動画が制作できる

3Dグラフィックの美しさに定評のあるUnreal Engineでは、クオリティの高い3D映像が制作できます。また、データ量の多い3D映像を通常の動画編集ソフトで作ろうとする場合、処理速度が遅くなり作業に時間がかかってしまうこともしばしば。しかし、3D映像制作機能を搭載しているUnreal Engineならストレスなく効率的な3D動画の制作が可能になります。より高品質な映像を求めるときにはおすすめです。

メリット(3)公式マーケットプレイスがありたくさんの素材が活用できる

Unreal Engineの公式マーケットプレイスで提供されている素材を利用できるのもメリットです。素材には有料と無料のものがありますが、無料でも品質は高く、できるだけコストを抑えたいという人でも制作しやすい環境が整っています。

Unreal EngineとUnityの違い

Unreal Engineと2大巨頭を組むゲームエンジンのUnityとの違いはいくつかありますが、大きな違いの一つは利用コストです。Unreal Engineは全ての機能を無料で利用できるのに対して、Unityは一部の機能は有料。収益化した場合に提供会社に支払うロイヤリティでは、Unreal Engineは1タイトルあたりの収益が100万ドル(約1億円)を超えた場合のみ5%の支払いが生じます。Unityは、1年間で10万ドル(約1,000万円)を超えると支払う必要があります。

 

機能面では、どちらも2D・3D両方のゲーム及び映像の開発作成が可能ですが、Unreal Engineはその美しい3D技術を駆使した3DゲームやVRの制作を得意としており、Unityは2Dのゲーム開発を得意としています。このほかにも違いはありますが、作品の用途にあったゲームエンジンを選びましょう。

Unreal Engineを使った映像制作の依頼はHiveへ

Unreal Engineは、Unityと比べて日本語の情報が少なく、初心者では十分に使いこなせないことも考えられます。そのため、Unreal Engineを使った3D映像の作成を検討している場合には、制作をプロに依頼することをおすすめします。

 

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さらに、動画を制作した後の運用までをサポートしてくれるサービスも提供しています。サービス資料の請求や無料見積り依頼など、お気軽にご相談ください!

 

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Unreal Engineはビジネスシーンでも活用可能

Unreal Engineについての基礎知識や機能、企業の活用事例などを紹介しました。ゲーム業界で広く使われているUnreal Engineですが、オンライン化の進む現代においてUnreal Engineはさまざまな企業のDX推進やマーケティング施策の一手段として活用されています。通常の動画制作から新たな一手を検討している方は、3D映像を得意とするUnreal Engineを使った映像を活用した施策を考えてみるのもおすすめ。視聴者の印象に残る3D動画を作ってみてはいかがでしょうか。