アニメーション動画とは。その効果や作り方、制作時のポイントも紹介
2022 07.31
アニメーション動画とは、動きのないイラストや文字などに動きをつけた動画のことをいいます。企業のPRやブランディングなどのマーケティング戦略に、アニメーション動画を活用する企業が増えています。アニメーション動画を作る上で、「どのような種類があるのか知りたい」「本当に効果があるのかわからない」と考えている企業の担当者もいるかもしれません。この記事では、アニメーション動画の活用を検討している企業の担当者へ、アニメーション動画の種類や作り方、制作する際のポイントを事例とあわせて紹介します。
目次
- アニメーション動画とは
- アニメーション動画の種類
- キャラクターアニメーション
- ホワイトボードアニメーション
- モーショングラフィックス
- インフォグラフィック
- 3Dアニメーション
- アニメーション動画の効果
- 自由度の高い表現ができる
- わかりやすく表現できる
- コストを抑えられる
- 修正や変更にも対応できる
- アニメーション動画の作り方
- ツールを活用して自作する
- プロに依頼する
- アニメーション動画を作成できるソフト・アプリ
- AnimeEffects
- VYOND
- FlipaClip
- アニメーション動画を制作する際のポイント
- ターゲットや目的を明確にする
- 構成や台本、絵コンテを作成する
- アニメーション動画の事例
- Hive(ハイヴ)「Hiveサービス紹介」
- 東京2020競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」予告
- 京都アニメーション CM「想像編」
- アニメーション動画は表現方法が多数。より伝わる動画制作を
アニメーション動画とは
アニメーション動画(animation)とは、本来動きのないイラストや文字などに動きを加えた動画のことです。YouTubeの広告や企業の会社紹介、ブランディングなどさまざまな場面で用いられている映像手法の一つで、専用の編集ソフトやツールを使って制作します。幅広い表現ができるため、言葉だけでは伝わりにくい複雑な情報も視覚的にカバーし、わかりやすく伝えられるのが大きな特徴です。
アニメーション動画の種類
アニメーション動画には10以上の種類があります。ここでは、主に企業のマーケティングに活用される動画について紹介します。効果的な動画にするためには、それぞれの特徴を理解した上で自社に最適な表現手法を選びましょう。
キャラクターアニメーション
キャラクターアニメーションは、キャラクターに動きを付けたアニメーション動画のことです。企業の商品やサービスのブランディングに有効な手段といえます。企業PRにキャラクターを活用すれば、視聴者によいイメージを与えて興味を持ってもらいやすいので、認知拡大や顧客獲得の可能性も高まります。企業のブランドイメージに合ったキャラクターアニメーションの制作が必要です。
ホワイトボードアニメーション
真っ白なホワイトボードを背景に、イラストや文字、図表などを描いていく過程を映像化したアニメーション動画です。背景が白一色で統一されていることから、伝えたいことをシンプルに伝えられるのが特徴です。説明と同時に絵が描かれていくため、ナレーションを入れなくても内容を理解しやすいというメリットがあります。
モーショングラフィックス
モーショングラフィックスは、イラストやロゴ、テキストなどのグラフィックス素材に動きや音を加えたアニメーション動画のことです。モーショングラフィックスを活用することで、文字を読まなくても伝えたい情報を見た人の記憶に残し、印象づけられるのが特徴です。そのため、短時間で多くの情報を伝える必要のあるサービス紹介や会社紹介などに活用されています。
インフォグラフィック
インフォグラフィックは、文字や数値などさまざまな情報(インフォメーション)を図表やイラスト、写真、グラフなどを用いて表現するアニメーション動画です。情報を視覚的に見せることで複雑なデータもわかりやすく説明できます。企業の事業内容や商品・サービスの実績データなどを紹介する際に活用すれば、視聴者の企業理解を深められるでしょう。
3Dアニメーション
3D技術で立体的に表現したイラストやグラフィックを用いて作るアニメーション動画を、3Dアニメーション動画といいます。3Dとは、3次元の立体空間で描かれるCG(コンピューター・グラフィック)のことで、平面の絵を「立体」として表現する手法です。リアリティのある表現ができるため、視聴者が質感や形状をイメージしやすいのが特徴。建物の完成予想図や実物の撮影が難しい機械の内部構造などを表現・説明するのに適しています。
アニメーション動画の作り方
アニメーション動画を作るには、専用の編集ソフトを使って自作する方法と、プロの動画制作会社やフリーランスのクリエイターに依頼する方法があります。
ツールを活用して自作する
最近では機能が豊富なソフトやアプリが増えてきて、初心者でも気軽にアニメーション動画を作れるようになりました。絵を描く専用のタッチペンも必要なく指一本で直感的に操作できるツールなどもあります。自身のスキルや求める完成度に合ったツールを選びましょう。
プロに依頼する
アニメーション動画をビジネス目的で使用する場合、高いクオリティが求められるため制作はプロに依頼するのをおすすめします。依頼先には、動画制作会社や広告代理店、フリーランスのクリエイターなどがあります。それぞれに特徴があるので、自社の目的や予算に合った依頼先を選ぶ必要があります。
アニメーション動画を作成できるソフト・アプリ
アニメーション動画を自作できるツールを紹介します。
AnimeEffects
AnimeEffectsは、ポリゴンメッシュの変形をベースとしている無料の2DCGアニメーション制作ソフトです。jpg、png、gifなどの基本的な画像からPSDファイルの読み込みが可能。レイヤーのクリッピング設定や、ブレンディング設定にも対応しているので、簡単にアニメーションが制作できます。機能が充実しているうえに、直感的に操作できるのも特徴です。
VYOND
VYONDは、クラウド上でハイクオリティなアニメーション動画を簡単に作成できるツールです。他社と比べ、豊富な種類のテンプレートや素材が用意されているのが特徴です。スキル次第で、どんな種類のアニメーションも作ることができる表現の幅が広いツールです。
FlipaClip
FlipaClipは、スマートフォンでコマ送りのアニメが簡単に作成できるアニメーション制作アプリです。インポートした画像や手描きのイラストを重ねて、オリジナルのアニメを作成できるのが特徴です。YouTube・Instagram・TikTokなど、プラットフォームやSNSごとの規格サイズが用意されているため、サイズ変換の必要なく、アニメーションを制作したらそのまま投稿ができます。レイヤー3枚までなら無料で使えるのも嬉しいポイントです。
アニメーション動画を制作する際のポイント
ここでは、アニメーション動画を制作する際に押さえるべきポイントについて紹介します。
ターゲットや目的を明確にする
視聴者の心に刺さるアニメーション動画にするためには、ターゲットや目的を明確にすることが大切です。「誰に向けて」「何のために」制作するのかをあらかじめ決めておくことで、動画の目的に合った効果的なアニメーション動画が制作できます。また、動画の中で「一番伝えたいこと」を決めておくのもポイントです。伝えたいことが多すぎると、全体的にぼやけてしまい結果として要領の得ない動画になってしまいます。
構成や台本、絵コンテを作成する
ターゲットや目的が決まったら、次に必要に応じて構成や台本、絵コンテを作成します。アニメーション全体のおおまかな流れやイメージをこの段階で決めておくことで、訴求力の高いまとまりのある作品に仕上がります。各シーンごとの時間配分や演出方法が確認できたら、絵コンテに反映していきましょう。絵コンテとは、ストーリーの流れを実際のイラストで示した設計図のようなものです。シーンごとの構図やキャラクターの動き方、実際のセリフから効果音まで、制作に必要な情報を詳細に記載します。
アニメーション動画の事例
最後に、実際にアニメーション動画の活用事例を紹介します。
Hive(ハイヴ)「Hiveサービス紹介」
動画クリエイターを直接アサインできるシステムサービス「Hive」のサービス紹介動画です。シンプルなイラストアニメーションとモーショングラフィックスなどの技法を用いてテンポよく解説しています。
(参考:No.0ーWORKSー「hive(ハイヴ)」サービス紹介動画)
東京2020競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」予告
東京オリンピック大会で行われる競技を紹介しているアニメーション動画です。ホワイトボードアニメーションを用いたテンポの早い画面の切り替えにより、視聴者を惹きつける動画に仕上がっています。
京都アニメーション CM「想像編」
京都アニメーションが配信しているアニメーション動画です。「感動を未来へ」をテーマに、企業イメージを表現しています。30秒という短い尺の中で、想像することの楽しさと可能性を伝えるスピード感あふれる動画に仕上げています。
アニメーション動画は表現方法が多数。より伝わる動画制作を
ここまで、アニメーション動画の種類や効果、制作する際のポイントなどを紹介しました。多岐に渡る種類と手法により、幅広い表現方法が可能なアニメーション動画の活用方法は実にさまざまです。編集ツールを使い自作することも出来ますが、ターゲットの心に刺さる動画を作るためにはプロに制作を依頼することをおすすめします。hiveにはアニメーション制作が得意なクリエイターもいますので、高クオリティな動画制作をご希望の方はぜひご相談ください。