Epic Gamesとはどんな企業か。基本情報からUnreal Engineを始めとする製品、ゲームの無料配布について解説
2022 05.05
近年知名度を高めている「Epic Games」は、アメリカのゲーム開発企業です。多くの方は社名よりプロダクト名の方が聞きなじみがあるかもしれません。ゲームをプレイする方なら「フォートナイト」、デジタルコンテンツを手掛ける方なら「Unreal Engine」を利用したことがあるのではないでしょうか。多くのユーザーに愛されるEpic Gamesの歩みとビジョンを展覧してみましょう。
目次
- Epic Gamesの基本情報
- Epic Gamesの概要
- Epic Gamesの沿革
- Epic Gamesの近年の動き
- Epic Gamesの日本支社について
- Epic Gamesの製品・サービス
- Unreal Engine
- Epic Gamesストア
- Epic Online Services
- Epic Gamesの成長理由
- Epic Gamesの無料配布とは
- 無料でゲームを楽しむ方法
- Epic Gamesの今後
- Epic Gamesのさらなる成長に目が離せない
- Unreal Engineの外注先はNo.0へ
Epic Gamesの基本情報
Epic Gamesが業界のリーディングカンパニーとなるまで、どのような道程を歩んできたのか振り返ってみましょう。
Epic Gamesの概要
Epic Gamesは、アメリカのノースカロライナに本社を置くゲーム開発企業です。ゲームや3Dエンジン技術の開発・配信を手掛けており、全世界で1,200万本以上の売り上げを記録した「ボーダーランズ3」など、アクションRPGの開発で知られています。2012年、中国企業であるテンセントの傘下に入りました。
Epic Gamesの企業価値は約315億ドルといわれ株価について投資家の関心を集めていますが、非上場企業なので、株の約60%は創業者のTim Sweeneyが、残りの約40%は親会社のテンセントが保有しています。
(参考:Epic Games公式サイト)
Epic Gamesの沿革
現CEOのTim Sweeneyが自宅のガレージでゲーム制作に着手したのが、Epic Gamesの始まりです。1991年「Potomac Computer System」を設立し、1992年「Epic MegaGames, Inc」に改組、現在の社名「Epic Games」になったのは1999年のことでした。現在、日本を含め世界40カ所以上にオフィスを置いています。
Epic Gamesの近年の動き
資金調達の動きを見ると、ソニーグループから2020年に2億5,000万ドル、2021年に2億ドル、2022年に10億ドルの出資を受けているほか、KIRKBIから10億ドルを調達しています。他の調達先として、BlackRock、Fidelity Management & Research、Kleiner Perkinsなどが挙げられ、累計調達額は43億6,000万ドルに達しています。
買収に対しても積極的で、2021年、コンピュータゲーム開発企業・Mediatonicを擁するTonic Games Groupや、3Dコンテンツ共有サイト・SketchFab、音楽ゲームで知られるHarmonix Music Systemsを買収しました。2022年には音楽配信を行っているBandcampの買収をアナウンスしています。
Epic Gamesの日本支社について
「Epic Games Japan」は神奈川県横浜市にオフィスを置き、登記は2009年12月でした。マイクロソフトやスクウェア・エニックスに在籍していたプロデューサー・河﨑氏が設立に携わり、現在、日本市場向けにマーケティングを展開しています。
Epic Gamesの製品・サービス
Epic Games社は、革新的な製品やサービスを世に送り出してきました。その一部をご紹介します。
Unreal Engine
元は、1998年リリースのゲーム「Unreal」に付帯していたMODツールでしたが、ゲーム制作ツールとしてあまりに優秀だったためシリーズから分離し権利化されました。
「ゲームエンジン」という呼び名が定着し始めたのは1990年代後半頃。ゲームに必要なコンテンツがパッケージ化されているだけでなく、2014年Unreal Engine 4が無料公開されたため、その恩恵を受けた多くの若手クリエイターが才能を開花させました。2014年「最も成功したビデオゲームエンジン」としてギネス記録に認定されています。
Unreal Engineは、ゲームに限らず、映画やTVなどの映像制作をはじめ、建築や自動車の開発プラットフォーム、シミュレーションなど、さまざまな業種へ普及・浸透しています。
Epic Gamesストア
Epic Gamesは、オンライン配信サービス「Epic Gamesストア」の開設によって、パブリッシャーへの道を開拓しました。CEOのTim Sweeneyには、若かりし頃パブリッシャーとの折衝に苦心した経験から、クリエイターや小規模ディベロッパーに自由な供給環境を提供したいという思いがあったようです。ゲームやその他コンテンツを構築・配信・運用できるエンドツーエンドのシステムとして機能しています。
数量よりも質を重視しており、提供数は年間50~100タイトルほどですが、今や「steam」と肩を並べる配信プラットフォームに成長し、ゲーム業界活性化の一翼を担っています。
Epic Online Services
Epic Online Services(EOS)は、高品質のゲームをスムーズに起動・操作・スケーリングできるよう設計された、ディベロッパー向けの無料オンラインサービスです。あらゆるプラットフォーム、あらゆるストアでゲームを配信できるよう、サポート体制が敷かれています。5億人を超えるプレイヤーとディベロッパーをつなぐアカウントサービスや、Epic Gamesストアのトランザクションを管理するストアサービスも、無料で利用できます。
Epic Gamesの成長理由
Epic Games成長の起爆剤となったのは、2017年にリリースされたTPSゲーム「フォートナイト」の世界的大ヒットでした。アカウント数は3億5,000万以上、フレンド接続数は25億以上という驚異的な数字を記録しています。
無料タイトルですが、ゲーム内課金で収益を上げコンテンツを充実させるというサイクルによって、ユーザー数を伸ばしました。コロナ禍になると、ゲーム内で交流を深められるコミュニケーション空間として利用数が上昇したほか、ゲーム内で開催されたライブの集客力も高く、人気に拍車がかかりました。
ヒットを好機に資金調達を行い、Unreal Engineの提供拡大や、eスポーツ推進、2018年のEpic Gamesストア運営開始など、全方位に事業の幅を広げました。2021年時点で、Epic Gamesの株式評価額は3兆1,300億円に達しています。
Epic Gamesの無料配布とは
Epic Gamesは、オンライン配信サービス「Epic Gamesストア」で定期的に無料タイトルを配布。しかも、デモ版や期間限定版ではなく永続版のタイトルを毎週数本公開しています。
CEOのTim Sweeneyは無料配布について、「将来的に収益性の高いビジネスを構築するための投資」「Epic Gamesストアのシェアはすでに15%に達した」という旨のツイートを行っています。
無料でゲームを楽しむ方法
「Epic Gamesストア」の無料ゲームを楽しむには、まずサイトから「Epic Games Launcher」をダウンロードします。次にトップページの「毎週無料ゲーム登場」メニューから好みのタイトルを選択し入手ボタンをクリックすると、Epic Gamesアカウントへのサインイン方法が表示されます。表記に従ってアカウントを作成すれば、ログイン後、ダウンロードが可能になります。
毎週チェックすれば、年間50本以上の無料タイトルを入手できる計算になるので、ゲーム好きには見逃せないサービスです。
Epic Gamesの今後
ユニコーン企業の中でも世界トップ5に入るほど評価の高い「Epic Games」は、依然として収益性のポテンシャルが高い企業です。出資や買収によりさまざまな領域との繋がりを得た今、メタバースの構築というビジョンに向けた動きは加速することでしょう。
Epic Gamesのさらなる成長に目が離せない
UX視点からのイノベーションを追求するEpic Gamesは、メタバース分野の牽引者に名乗りを上げています。Epic Gamesが創り出す仮想空間が、オンライン上のみならず現実の社会に大きな影響を与えることは間違いないでしょう。引き続きEpic Gamesの動向から目が離せません。
Unreal Engineの外注先はNo.0へ
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