Unreal Engineはアニメーション制作に最適!企業での多様な活用シーンも紹介

Unreal Engineは、アニメーション動画の制作にも活用されています。本来ゲームを制作するゲームエンジンとして開発されたUnreal Engineですが、ゲームエンジンならではの機能が充実しており、高品質のアニメーション動画の制作が可能です。この記事では、Unreal Engineの特徴やアニメーション制作に適したツール、実際にUnreal Engineを使って制作されたアニメーション事例などを紹介します。

 

目次

  1. Unreal Engineのアニメーションシステムの特徴
    1. 作業時間を効率化できる
    2. アニメーション作成に必要な全ツールが揃っている
    3. イメージに合ったビジュアルが実現しやすい
    4. 多数の媒体に対応できる
  2. Unreal Engineのアニメーション作成に便利な機能
    1. アニメーションブループリント
    2. FBXでのエクスポート・インポート
    3. AnimDynamics
  3. Unreal Engine5ではアニメーション作成がもっと便利に
  4. Unreal Engineを使ったアニメーション事例
    1. Virtual Production on the ‘Diablo Immortal’ Ad | Spotlight | Unreal Engine
    2. Treehouse Digital’s Animated Short Horror Film ‘The Well’ | Unreal Engine
    3. The path to sustainable animation with Mush-Mush & the Mushables | Spotlight | Unreal Engine
  5. 【事例付き】企業のアニメーション動画の活用シーン
    1. 【会社紹介】株式会社ブリヂストン
    2. 【商品紹介】株式会社ホリ|グリップコントローラー Fit for Nintendo Switch
    3. 【how to】Square Japan|Squareで請求書を送信する」
    4. 【広報】株式会社タクマ|【企業アニメーション】タクマ「この空の下で」」
  6. 視聴者を動かすにはハイクオリティなアニメーションが効果的
  7. Unreal Engineを使ったアニメーション制作はhiveへ

Unreal Engineのアニメーションシステムの特徴

Unreal Engineのアニメーションシステムの特徴や得られるメリットを紹介します。

作業時間を効率化できる

通常の動画編集ソフトでは数時間以上かかるレンダリング作業が、Unreal Engineでは数分で処理することが可能。コンテンツ制作及び修正にかかる作業時間の短縮が図れます。修正により必要となるレンダリングの時間を待たずに制作ができるため、ストレスなくその場で瞬時に確認できるのが特徴です。

アニメーション作成に必要な全ツールが揃っている

Unreal Engineは、アニメーション制作に必要な全ツールが揃っています。スケルタルメッシュのアニメーション制御に特化したアニメーションブループリントや共同制作が可能なシーケーンサーなどのアニメーションツール以外にも、フォトリアルな背景を作成できるランドスケープシステムなどが充実しています。

イメージに合ったビジュアルが実現しやすい

Unreal Engineの物理ベースのマテリアル エディタを使用すれば、キャラクターやオブジェクトなどのビジュアルを、より実物に近いレベルで実現することが可能です。ピクセルレベルでの微調整を行うことで、フォトリアルな表現から手書きイラスト風などさまざまなスタイルに対応できます。

多数の媒体に対応できる

Unreal Engineは、多様なプラットフォームに対応しており、一つの媒体に制限されることなくコンテンツを制作できます。そのため、YouTubeなどの動画プラットフォームを始め、InstagramやTwitterといったSNSなど様々な媒体での再生はもちろん、VRやゲームなどメディアの枠を超えたIP展開もできるのは、Unreal Engineの特徴でもあります。

Unreal Engineのアニメーション作成に便利な機能

ここでは、アニメーション作成に便利な機能の一部を紹介します。

アニメーションブループリント

アニメーションブループリントは、複雑なアニメーションの動作を作成・コントロールできる機能です。特に、スケルタルメッシュのアニメーションコントロールに特化しており、アニメーションブループリントエディタを使えば、アニメーションのブレンドやスケルタルメッシュの最終的なポーズを定義するロジックの作成などが可能です。

FBXでのエクスポート・インポート

FBX、USD、C4D、OpenEXR、OpenColorIOといったアニメーション制作で広く使用されているフォーマットとプロトコルに対応しているため、さまざまなメディア制作パイプラインへの接続が可能です。3dsMaxやMayaなどの編集ソフトへのエクスポートやインポートができるだけでなく、チームメンバーとの同時作業もできます。

AnimDynamics

AnimDynamicsを使用すれば、キャラクターの身につけているアイテムにも動きを付与できます。ネックレスや洋服、荷物、髪の毛などのアイテムをキャラクターの動きに合わせて動かすことで、よりリアリティを表現することが可能です。

Unreal Engine5ではアニメーション作成がもっと便利に

Unreal Engineは、2022年にUE4からUE5へのアップデートが行われたことにより、これまで外部ツールと行き来しながら編集していた作業もUnreal Engine内で完結できるようになりました。ほかにも、ユーザーの作業しやすさを考慮したインターフェースを採用するなど、アニメーション制作の効率化を促進する機能を多数盛り込んでおり、これまで以上に作成が便利になっています。

Unreal Engineを使ったアニメーション事例

Unreal Engineを使って制作されたアニメーション事例を3つ紹介します。

Virtual Production on the ‘Diablo Immortal’ Ad | Spotlight | Unreal Engine

 

アクションRPG「ディアブロ」のモバイル向けPRアニメーションです。ゲームのキャラクターのリアルな戦闘シーンを繰り広げる迫力あるアニメーション動画になっています。

(参考:Unreal Engine「バーチャル プロダクションが『 Diablo Immortal』の興奮を呼び起こす」)

Treehouse Digital’s Animated Short Horror Film ‘The Well’ | Unreal Engine

 

「THE WELL」は、Unreal Engineを使って作成された短編ホラー映画です。制作会社は、完全CGコンテンツのメインプラットフォームとしてUnreal Engineを採用しています。Unreal Engineの機能メタヒューマンを駆使してフォトリアルな人物描写を実現した事例です。

(参考:Unreal Engine「Treehouse Digital のアニメーション短編ホラー映画The Wellに MetaHumans が出演」)

The path to sustainable animation with Mush-Mush & the Mushables | Spotlight | Unreal Engine

 

エミー賞にノミネートされた国際的なアニメーションシリーズMush-Mush & the Mushablesです。可愛らしさとリアリティを兼ね揃えたクオリティの高いアニメーションに仕上がっています。

(参考:Unreal Engine「Mush-Mush & the Mushables による持続可能なアニメーションへの道」)

【事例付き】企業のアニメーション動画の活用シーン

アニメーションはゲーム業界だけに留まらず、一般企業でもマーケティング手法の一つとして活用が進んでいます。活用できる場面も「会社紹介」や「商品・サービス紹介」「ブランディング」など幅広く、質の高いアニメーション動画を活用しようと考える企業も増えてきているのではないでしょうか。ここでは、企業でのアニメーション動画の活用シーンごとに、事例を交えて紹介します。自社に当てはめてどのような活用ができるか参考にしてみてください。

【会社紹介】株式会社ブリヂストン

 

株式会社ブリヂストンが制作した会社紹介動画です。会社の歴史から業務紹介、理念などをアニメーションとナレーションを使い紹介しています。単調になりがちな内容もアニメーションにすることで最後までわかりやすく紹介し、見る人の興味関心を引くとともに印象付けている事例です。

 

【商品紹介】株式会社ホリ|グリップコントローラー Fit for Nintendo Switch

 

株式会社ホリが制作したNintendo Switchのグリップコントローラーの商品紹介動画です。アニメーションを使い、リアルに端的に商品の特徴が紹介されています。

 

【how to】Square Japan|Squareで請求書を送信する」

 

株式会社タクマが制作した企業PR動画です。新入社員の主人公がタイムスリップをして⽇本初の国産ボイラを発明した男性(株式会社タクマの創業者)と出会い成長していく姿をアニメーションにしています。主人公の前向きな姿勢と企業イメージが重なる印象深い動画です。

 

視聴者を動かすにはハイクオリティなアニメーションが効果的

幅広い表現方法を持つアニメーション動画の活用方法は多岐にわたります。見る人の心に刺さるアニメーション動画にするには、高品質のアニメーションがより効果的に働きます。ここまで、Unreal Engineのアニメーションシステムや特徴、Unreal Engineを使ったアニメーション事例などを紹介しましたが、必要な機能を揃えたツールを使えば、より簡単にハイクオリティなアニメーション制作が実現できるでしょう。使用するツールにもこだわって制作を検討することがポイントです。

 

Unreal Engineを使ったアニメーション制作はhiveへ

質の高いアニメーション動画を制作するには、プロに依頼することをおすすめします。高機能なUnreal Engineを使いこなせるクリエイターが、hive(ハイヴ)には揃っています。

 

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